【初~中級者向け】HP1ウォールの始め方
0.はじめに
本記事は、「Version: 4.40.25」をベースに執筆しております。
1.HP1ウォールとは
- サブタンクの一種です。メインタンクの負担を軽減して、パーティの生存率を底上げします。
- ビルドの仕組みについては次の章を参照ください。
- 装備やジョブの縛りがそこまで大きくないので、戦略に合わせて様々なアレンジが可能です。
- HP1ウォールのアイディア自体は昔からあって、例えば下記のstepさんのツイートでもまとめられています。この記事では、これらstepさんをはじめとする先輩方の蓄積を参考にしながら、改めて整理していきたいと思います。
1.HP1ウォールの仕組みと用途
■仕組み
「低HP状態」および「HP1状態」という一見すると貧弱なステータスに対して様々なメリットを享受できる仕組みがあります。これをフル活用するのがHP1ウォールです。大きく関与してくるのは以下のスキルです。
- 「ブラッドプレッジ」: 常に「低HP状態」になります
- 「危機一髪」: 「低HP状態」のとき物理・魔法・ブレス回避率が+15
- 「命綱」: 「HP1状態」のとき物理・魔法・ブレスブロック率+25
- 「虎穴虎子」: 「低HP状態」のとき物理・魔法・ブレス回避率が+15、攻撃力+25%、再行動発動率+5
これらのスキルにより高い回避率とブロック率を実現します。
■用途
「仕組み」で説明した高い回避率+ブロック率によって、パーティの先頭に立ってもなかなか倒れない生存能力を得ることができました。このことによって得られるメリットは以下の2つです。
- パーティが被弾する攻撃をメインタンクと分担することで、メインタンクの負担を減らしパーティ全体の生存率を底上げします。
- パーティの先頭に立ってこそ真価を発揮するダメージ軽減系のスキル効果を最大化することができます。活用するスキルは、「ウォール」「アイアンウォール」「剣圧」「マジックバリア」「ルーンの守り」「威風堂々」から可能な範囲で選んでいきましょう。
では、この章で挙げた内容を実現するためのビルドを見ていきましょう。
2.ビルドの基本
■種族:ダークエルフ
- 黒の帳+軽技による回避率のアドバンテージが強すぎるので確定採用です。
■二つ名:魅惑的な防人
- HP1状態にするためにはHPを減少させる要素が必要なので、状態異常も撒けるようになる「魅惑的な」が一石二鳥で使いやすいです。他で確保できるならここは自由枠。
- シールドブロックLv.3の全ブロック率+15は破格なので、「防人」は必須です。
■職業
- グラディエーター、ガーディアン、スカウトが基本の3点セットです。
- パリィ3種と固有スキル「ジャストブロック」が有用なので、グラディエーターがメイン職の第1候補。
- ブロック重視なら固有スキル「我が身を盾に」が有用なガーディアンがメイン職でも良さげ。「両手盾」が欲しいのでサブジョブとしてもほぼ必須級です。
- スカウトは、ほとんど「危機一髪」のためだけの採用です。「アラームベルト」で代替できれば職業は1枠が自由になります。
3.基本編:低HPウォール
HP1ウォールを実現するためのアイテムは4章の後半になるものあり、ここではまずそこに辿りつくまでに活躍できそうな低HPウォールを紹介します。「命綱」を使わないのでHP1にする必要はなく、3章までに手に入る装備品や称号で実現できる基本構成です。低HPウォールの基本としては、高い回避性能+混乱状態付与と一石二鳥なフェアリーセットの共鳴を中心に構成するのが、とても扱いやすいです。
■スキル(種族)
のこり1枠は自由です。役割に合わせて、毒攻撃を強化したり色々試してみてください。
■スキル(メイン)
パリィ3点セットは必須です。残りは自由枠ですが、上記のハイプレス・コロシアム・ブロックカウンターはちょっとした支援/補強としては有効です。
■スキル(サブ)
「かばう」を付けるかは悩むところです。ここでは、高い敵対値で敵の攻撃を引き付け、被弾を分散させつつ適度な生存率を確保することを優先して、「かばう」役は担わない方針をとります。もちろん、「かばう」を使ってもっと積極的に他メンバーの被弾を減らしにいく戦略も有力です。
残りの枠は自由です。バフ役を担うのであれば「測量術」や「ランパート」、デバフや状態異常を兼任するなら「生物の知識」「ねばねばネット」「陽動作戦」、自身の生存率を上げるなら「虫の知らせ」、といった辺りでしょうか。
■装備
まずは低HPウォールの最低限の役割を果たすための装備はこんな感じです。《朧+》だけは頑張ってどこかに付けましょう。★2の《朧+》付きを手持ちから適当に選んだだけなので、「大司教の水晶玉」のチョイスは特に意味ないです。
この例では《鋼の聖女》と《番兵》で被ダメージ軽減の「ウォール」「アイアンウォール」を取得してますが、職業スキルで取得しても勿論OKです。《番兵》と《守護人形》はブロック率も上がるので、なるべくたくさん★が付いたアイテムに付けたいところ。
■ステータス(一部)
前述の基本装備を付けたときのステータスです。ここに示した回避率とブロック率に加えて、画像にはありませんが回避値もレベル100で1万くらいは盛れているので、このくらいの装備でもウォール役としての働きはそこそこ果たしてくれます。
もう少しブロック率が欲しいところですが、最も防いで欲しい物理は61%あるので及第点でしょう。頭装備に《守護人形》を付けたり、アクセサリに「カルキノスハート」「美少年の水瓶」を採用すると、さらにブロック性能を底上げできそうです。
もうひとつの不安要素は状態異常耐性です。頭装備が自由枠なので「信者の覆面」がオススメですが、挑むダンジョンに合わせて補強してあげてください。
4.ステップアップ編:HP1ウォール
ここでは、4章で手に入る装備品も選択肢に加えてHP1ウォールを実現していきます。装備のだいたいの必要最低限ラインは以下のような構成になります。
4章では、HP1ウォールと相性の良い「カメレオンタペストリー」「命綱の盾」「虎穴の籠手」や《四番目の智猿》が取得可能です。これらを活用することで、さらなる回避・ブロック性能を目指すことができます。基本編と比べたときのポイントとしては以下の通りです。
- 回避率オール81%+ブロック率オール75%で攻撃の無効化能力がアップ(下図参照)
- 魔法・ブレス回避率を《未知》で稼いでいるので、スキル「切り払い」が不要
- 「海獣の王冠」でスキル「威風堂々」が取得できるので、被ダメ軽減がUP
- 弱点だった状態異常耐性は、「ネクタール」によってオール99.9%オーバーになりほぼ万全
- 共鳴を使っていないので体装備がフリーになるため、《希望の賢者+》による救済が可能になる
- ブロック率は79%あるので、ガーディアンの固有スキル「我が身を盾に」でさらに底上げ可能
- 「カメレオンタペストリー」で取得する透明関連のスキルはオフにしておいた方がよい
- HP1状態にするために、HPを増やすスキルはオフにする必要あり(下図参照)
つぎにステータス周りを見ていきましょう。回避/ブロック性能は上記のポイントで触れたとおりほぼ限界まで上げられてますね。
前述の装備一覧では、★の数や称号の+は必要最低限なラインで構成してますので、これらを厳選することでさらなる強化を目指すことができるでしょう。また称号の枠も3枠ほどフリーですし、汎用品を採用している体と脚をもっと有用なアイテムに差し替える余地があります。
HP1ウォールは攻撃が当たる想定ではないので、基本的に属性耐性は考えなくてよいのですが、1つだけ注意点があります。それはフィールド効果によるダメージです。「灼熱」「砂嵐」という敵ではなく環境からのダメージは僅かですが、対策していないと必ず受けてしまうのでHPが1しかない本ビルドでは即死級です。幸い属性耐性を上げることで回避できますので、そういったダンジョンに挑む際はここにも配慮してみてください。
(ビチんさん、ご指摘多謝です)
5.発展形の例
上記のフィールド効果による死にやすさをカバーしつつ、補助的な役割も追加した例をビチんさんが組んでみて下さっているので、具体例として紹介させて頂きます。こんな感じで、自由枠の称号や装備で色々とアレンジできるのもHP1ウォールの楽しいところです。
6.その他のアレンジ案
サブジョブに「スカウト」を採用しない場合のビルド例は、冒頭に挙げたstepさんの投稿がとても参考になりますので是非チェックしてみて下さい。その他でありそうなアイディアを以下に列挙してみます。
- 「オリハルコン《人》」を採用してスキル枠1確保しつつ、メインジョブ「ガーディアン」なら1ターン目からブロック率UP
- 上記との合わせ技で、体に《巨蟲》を採用してさらにブロック率UP
- さらに「ノブレスオブリージュ」でパーティ全体の被ダメ軽減を狙う
- 「両手盾」をあきらめて武器を持ち、《渦潮の怪異》で状態異常役も兼任
- 《最後の命綱》の「食いしばり」で自身の生存率を上げる
- 《水晶瞳+》を付けてデバフ役も
- オプション厳選して装備に「回避」「夜間回避」を付けまくって素の回避値を盛り、自身の生存率を底上げする
他にもたくさんあると思います。いろんなアレンジを考えてみて下さい!
7.さいごに
HP1ウォールは、特に攻撃の激しいダンジョンでの生存率を大きく改善してくれる私の大好きなビルドです。この記事で、HP1ウォールの基本的なギミックの考え方が伝わると嬉しいです。
では、よきアルテスライフを!